犬とカメ 犬とミュータント レインコート1 レインコート
近所のゴールデンレトリバーの遺品のレインコートを着ました。

我が家のカメと犬

カメと犬

私は犬とカメを飼っています。異種飼育動物が一緒にいる様子は傍目に見て和やかな感じがしますが、決して気を抜いてはなりません。絶えず緊張感が漂います。



犬がカメを襲う理由

  1. カメを家族の一員と見なしていた場合、犬は群れの序列・ルールを重んじ、マイペースな行動をするカメに制裁を加える。
  2. 番犬はテリトリーに侵入するカメを攻撃する。
  3. 猟犬は動くカメを捕らえようとする。
  4. 犬は食いだめができる。カメは鶏肉似味で、コラーゲンたっぷり。

以下、小型犬に関する想定

  1. 小型犬は強い動物に対する恐怖心で攻撃する。
  2. 小型犬は人間の愛顧に頼り生きているので、飼い主が関心を示した動物に対し、嫉妬する。


私が飼っている犬の外見

体型・性別

体長(胸から尻)73p (鼻から尾先)140p (尻尾長さ)40p 体重24〜28k 体高62p 腰高65p  (性別)♀

 

日本ではこの大きさで大型犬とされますが、アメリカでは中型犬になります。日本でも大型犬を扱う犬の訓練士さんは「中型犬の枠にはいる」とおっしゃられました。  実際ボルゾイや土佐犬と見比べると確かに私の犬はチビ犬に見えます。  私も毎日一緒に過ごしておりますので、見慣れてしまい中型犬と思うようになりました。しかし小型犬はリスやハムスターといった何かをかじる小動物に見えます。 この発言が犬として小型犬を飼育されている人の気分を害したなら私は発言を撤回しますが、後でガリレオのごとく「それでも犬に見えない。」とつぶやくでしょう。



 

種類(推定)

自然淘汰、自然交配の結果生まれた山犬・マタギ犬の血をひく雑種


出生地


栃木県

母犬は中型犬、茶の裏白、立ち耳、日本犬の特徴を持つ。山中の工場で働いている人から残飯をもらって暮らしながら6匹産みました。 中でも大きく厚かましい仔を私の家族がいただいてきました。


容姿


性格

荒々しさと配色から見ると和製ディンゴで、足の長さと跳躍力を見ると和製ラーチャーのようです。漫画に例えると白土三平の作品に出てくる荒削りの犬に似ています。トップページ上の写真は人間用のメガネと飛行帽子をかぶらせ擬人化させてみました。


日本の野犬の血統

 

現代の日本の都会では野犬の血をひく大型犬を手にいれることはできないでしょう。田舎にいけば生息しているのかも知れません。
山中では狩り犬の能力を持ち、ディンゴぐらいの大きさの犬でないと生き残れないと考えます。また日本の風土に耐えるため日本古代犬の血をひくことは必須条件です。


野良犬・野犬・山犬・狩り犬・猟犬

 

私のなつかしい思い出ですが、小学校の時、椋鳩十の物語が国語の教科書に載っておりました。主人公の熊を襲ったのは何犬かという解釈を巡ってクラス騒然、発言が飛び交いました。結局「知り合いの猟師のおっちゃんが狩り犬いうとったぞ」とジャイアンタイプ男子の鶴の一声でおさまりました。
 今振り返りまして、真偽は椋鳩十先生に解釈を求めるしかなさそうです。


野犬の仔を見つけたなら・・・

 

たまたま私は得体の知れぬ雑種を手にいれました。訓練所のお世話にならなければ飼い続けることは難しかったでしょう。救われたことは人なつっこい性格だったことです。 これから野犬の仔を拾って飼いたい人にアドバイスをするとしましたなら、人間を見て逃げる犬の仔は飼育に向かないが、しっぽを振って自ら寄って来る犬は人間社会に溶け込める 可能性があるということです。



我が家の犬とカメ・・・最初の出会い

 

カメは犬が訓練所に入所している間に迷いこんで来ました。もし犬がいたら我が家の敷地を踏むことはまず不可能です。また、犬がいない寂しさから私もカメを飼うことにしたのでしょう。
 犬が訓練所から戻ってきたときにはカメは冬眠しておりました。春の2頭の出会いは私は憶えていません。スムーズであったということです。犬にしてみれば、「あれ、こんなやついたっけ。」という程度でしょう。 またメス犬なので、小動物にやさしいです。外部からの侵入者には激しいですが、家の中の水槽からひょっこりあらわれたので、もともと家に住み着いていた者、 同じ群れの者として受け入れたのだと思います。



油断できぬ毎日

 

しかし、私は犬とカメを一緒に置いておくことはしません。接触しそうなときはハラハラしながら、引き離します。カメは犬が何もしないと思いきやずぶとくなり、まったくおびえません。屋外ではネコやカラスがたまにのぞきに来るので 用心し、すぐに水に飛び込んだり蔭に隠れたりします。屋内ではリラックスして犬が水槽の周りをカチャカチャ歩いても手足をのばして眠っているか、チラリ見る程度です。 犬はカメを見ますが、カメは犬の機嫌取りはしませんので、つまらないようです。甲羅を舐めたこともありますが、カメはうれしそうにしません。お互い楽しい仲ではないです。
 私は犬には内緒でカメにゆがいた鶏肉を与えます。しかし、ある日犬は水槽の縁についた匂いで気がついたようです。それからというもの私が食事をするときは私とカメの水槽の間に必ず寝そべります。 カメはイカが好きですが、犬はイカは食べません。私がイカの切り身を持っている時は、犬は知らん顔しています。



本能とテリトリー

 

カメを家の中に放しますと、犬は寝そべりながらカメの動きを目で追います。姿が見えなくなりますと静かに立ち上がり尾行します。群れの一員として心配しているのか 狩りの本能として追っているのかわからないのですが、監視していることは間違いないです。 私は犬をひきとめ、カメを水槽に入れます。カメと犬を留守番させる場合は犬をゲージに入れます。ゲージは犬にとって巣穴のようなもので、犬は落ち着きます。



老いた犬

 

2013年現在は犬が年をとり、一日22時間は寝ています。ゲージを使用することもなくなりました。大きい犬が寝込むと起き上がるのを手伝うにはゲージでは不可能だからです。 このゲージをカメに使用できないものか考えましたが、水に濡れると錆びるようです。また、犬の寝室でしたので、使用していなくても犬が生きているうちにカメを入れるとテリトリー 侵入者と考えて怒ることを推測しやめました。



カメから犬への十戒

犬の十戒を真似て私なりにつくってみました。あくまで我が家のカメと犬の場合です。

  1. 私の水槽に毛をとばさないでください。口や目に張りつきます。
  2. 私を舐めないでください。私の体にはいろいろな菌が暮らしています。あなたの舌にも菌がいるでしょう?
  3. 飼い主が私の水槽の掃除をしている邪魔はしないでください。バケツの中の私は不安です。早く棲家に戻りたいのです。
  4. 大きな声で吠えて私の寿命を縮めないでください。私はあなたより長生きをすることができます。
  5. 嫌な思い出を私に与えないでください。私はあなたの死を理解できませんが、思い出すことはできますので。
  6. 私の前で舌を出さないでください。ヒラヒラした動きが食べ物に見えて間違えそうです。
  7. 私に怪我をさせないでください。爬虫類を診てくださる病院は少ないです。
  8. 私を遊びに誘わないでください。私は群れを好みません。
  9. 私を咬まないでください。私も咬合力には自信があります。
  10. 飼い主と私がゆっくり過ごす時間を与えてください。あなたは毎日散歩に連れて行ってもらえるでしょう?私は冬眠するので半年しか飼い主と過ごせません。

(ページ末)