ミズコケ1 よく生えていた頃
(写真左)植えて一週間後の様子、(写真右)よく生えていた頃、未測のため何センチ成長したのかわかりません。

水苔栽培

カメの冬眠に水苔を使用している理由・・・落ち葉を使用しないのは個人的な理由

私が水苔を使用していた理由は冬眠のカメ水槽を家の中に置くためです。 「カメの冬眠」という動画をアップした頃は水苔がどういう植物なのか知りませんでした。視聴者から水苔に関する質問があり、水苔に関してネットサーフィンをしました。 水苔を調べて、落ち葉で代用できるのなら日本の自然の恵みでもある落ち葉でもかまわないのではないかと思うようになりました。決心して、いざ行動に移そうとしましたが、台所に置く水槽ですので落ち葉の選り好みをしてしまいます。



落ち葉拾い

落ち葉はどうしたら手にいれられるのでしょうか?落ち葉が家の近所にあることはあるのですが、 道路脇の落ち葉は自動車による「すす」がついてしまっています。庭園は草花採取禁止です。地元の児童公園はイチョウの葉は拾えますが、毒のある夾竹桃(キョウチクトウ)が近くに植わっています。寺社や小学校は管理者の許可を得れば分けてもらえそうです。



カメに良い植物、悪い植物

 

私は植物について詳しくないです。カメに良い植物と悪い植物の判別がつきません。
 知らない人にうっかり落ち葉を勧めて、その人が夾竹桃(キョウチクトウ)の葉をいれてしまったらカメは死んでしまうでしょう。私も夾竹桃は知っていますが植物の世界は苦手です。 金魚を健康にするグリーンウォーターは藻です。藻は原始的な生命です。自分でガスを放出し、動くことができます。光合成しますので原始動物のような植物なのでしょう。クロレラという藻は人間を健康にしますが、 動物に毒をもたらすバクテリアも藻で暮らし、場合によって飲む動物に命の危険をもたらします。グリーンウォーターもバクテリアが沸き過ぎるとヘドロになって腐り、河湖を汚染します。 エキゾチックなモンステラも毒を持っています。



水苔栽培に挑戦する気になったきっかけ

 

2013年1月に、日本古来の植物を探している研究者に会いました。そして、その周りにいた人たちと植物について立ち話をしました。私は、それまで絶滅危惧種といえば動物を連想しておりましたが、植物に関心を払うようになりました。落ち葉拾いに迷いがあるのなら見かけない水苔を自分で育てて収穫してもいいのではないかと思いました。 そして水苔栽培の挑戦することにしました。まず入手方法ですが、私は水苔が日本のどこに自生しているのかわかりません。しかも植物の事を知らない私が自生の植物を採取しては法律に違反してしまうかも知れません。従って園芸店自家栽培の水苔を購入することにしました。



水苔と姫路城

 

姫路城は別名「白鷺城」と呼ばれます。城の名にちなんで姫路市でサギ草栽培が熱心に行われ、サギ草を植えつける水苔も過去、私の実家の庭水道栓の際に生えていましたが、 地味な雑草と思い抜いたかカラカラに乾いてなくなってしまいました。今から思えば惜しいことをしました。



栽培はじめ

 

4月22日に生水苔が園芸店から届きました。発砲スチロールの箱がスーパーマーケットの「ご自由にお持ちください」のダンボールのコーナーに置いてあったのでいただき、穴を空けずそのまま使用します。園芸店から配達された水苔は95%茶色で、本当に育つのだろうかと疑問に思いました。 もともと私は園芸が下手なので、ダメ元で発砲スチロールに古くなったニュージランドの水苔をひきつめ、届いた生水苔を並べました。日陰もこしらえてあげました。隣にモンステラの植木鉢を置きましたが、モンステラには毒があります。 カメに使用する水苔から近いうちに離そうと思います。しかしカメに使用する前に水苔もモンステラも枯れそうです。私は植物を育てるのが苦手です。



はじめての水苔観察

 

水苔は藻ではない。根っこらしいものはないが、茶色い部分がどうも根っこのようです。私の実家の水苔には根があったように思いましたが、記憶違いでしょうか?。



栽培はじめから2週間後

5月5日、水苔の芽が多くなった気配がします。 水苔5月4日
 (写真)水苔2013.5.4撮影


増やす

6月、発砲スチロールの箱をもうひとつ手に入れました。増えた水苔の芽を分けました。小さい芽はコンペイ糖の大きさ形です。



外見が水苔に似た多肉植物

私の家の近所のマンションに水苔に良く似た多肉植物が植わっています。
写真を撮ったものの種類は?植物に詳しくないのですが、セダムの仲間でしょうか?
セダム
 多肉植物のセダムらしい。


人工繊維の苔玉

右の写真は私がスーパーで値下げされて売られていたものをお買い得だと思い買ったものです。 苔玉に観葉植物が植えられています。自宅に戻り、よく見ると水苔ではなく緑の人工繊維でした。玉の中は 土がつまっています。水も与えましたが、観葉植物は枯れてしまいました。
たとえ人工繊維ではなくて生水苔であったとしても観葉植物と水苔は生育環境が異なるので管理が むずかしく枯れる運命にあったでしょう。
人工繊維の苔玉
 


雨後の注意

大雨で全体が水に浸かってしまったので、コップで水をすくいだしました。
水に浸かったままにしておくと弱る気配がします。
大雨
 大雨に浸かる

肥料は与えない方が良い

実験的にはじっこに液体肥料をかけました。後日かけた部分から黄色くなってしまいました。水苔は肥料は与えない方がよいようです。



7月8月成長

朝顔やひまわりに比べ、非常に成長の遅い水苔です。頭が緑で古くなった葉と茎から茶色くなります。何センチ成長したのか計りづらく、発泡スチロールの中で盛り上がった部分で 目測で5センチぐらいでしょうか。液体肥料をかけた部分から弱り具合が広がってしまいました。水に浸かっていない部分は難を逃れ艶やかな緑を保っています。



採取

9月、根元下の土台となっているすでに枯れている部分水苔を採取しました。天日干しにします。

採取 網入れ 準備
採取 網いれ。ザルの方が良かったかも。 天日干し、煮沸後、水槽に入れる。

細菌処理

10月19日、念のため天日干しにした水苔を鍋で煮沸消毒をしました。



台風

平成25年10月上旬は初夏のような暑さでしたが、中旬になりますと台風や長雨で冷え込みました。 カメはエサを1週間とらず、眠ってばかりいたので、10月21日冬眠準備をしました。 煮沸消毒した水苔をもう一度天日干しにしたかったのですが、週間天気予報を見ますと雨天が続いておりましたのであきらめました。



平成25年10月21日冬眠準備

平成25年10月21日家の中用(エサやり用)水槽に水苔をいれました。洗面所でねぼけまなこのカメをタオルでふき、のせてあげました。 すると今年は水苔の量が少なく、カメは沈んでしまいました。ねぼけまなこだったカメは「ハッ」としてはっきり起きてしまったようです。 水の中の匂いを嗅ぎ、動き廻って調べだしました。大人のカメなので、あわてふためくようなことはしませんが、落ち着かないのです。 水道水を入れて間もなかったので塩素臭が残っていたのでしょうか。 平成24年は水苔水槽に入れて下に潜り込み冬眠まで15分ぐらいでした。



平成25年10月21日は冬眠中止

水量に比べ水苔の量が少ないということで、鼻呼吸しずらいのかもしれません。水の量を減らしました。水苔の出し入れは写真の日干し用の網より、ザルの方が使い良いです。 水苔量をカメが浮き輪のようにのっかれるように調整しても、落ち着かず、水槽の中を調べています。鼻呼吸の時に鼻から水を噴出すのを観察しました。顔や目に張り付いた水苔を 前足で払っています。今日は冬眠できないなあと私は判断いたしました。私はお庭の押入れケース(カメ屋外用水槽)にカメを連れて行くことにしました。私がカメをつかむと カメはカンでお外に連れて行ってもらえることを察知しますので、毎度のことですが、大人しくしています。 屋外用水槽にいれますと、レンガの隅に沈み、じっとしてしまいました。鼻呼吸もいたしません。大雨で押入れケースの水量が増えておりましたので、カメが浮いて脱走しないように 私はひしゃくですくい出しました。その間、カメはずっと沈んだままです。手足と首をちぢこめておりましたので怯えていたことも考えられます。
カメ水苔の上 新しいプラケース
ひとまわり大きいプラケースを用意してみる。 なかなか潜りません。

水苔の再準備を考える

10月21日はカメの様子を見て中止です。水苔の量が少ないこともわかりましたので、水苔を再採取しなくてはなりません。 カメの冬眠入りは自然のことですので、予想はつきませんが、10月下旬から11月中旬でしょう。



水苔と水の割合

水苔と水の割合はカメが水苔につかまって鼻呼吸できるぐらいと私は考えています。カメがつかまる石やレンガがある場合は水苔量は少なくてもいいでしょう。 私は以前レンガを落として水槽を割ってしまった経験があるので、石やレンガを好みません。脱走にも気をつけなければなりません。いろいろなことを想定しながら、事を進めます。



飼い主のあせり、心配

2013年(平成25年)10月上旬は初夏のような暑さでしたが、中旬より下旬は台風と長雨が続き、寒くなったり、だからといって暖房をつけると湿気がひどく蒸せました。 カメは家の中にいれてもらっていますが、日光浴ができずにいます。外で雨が降っているのを察知しているのでしょう。残念そうに顔を出しています。エサは食べません。 私は心配です。このまま半冬眠になるのでしょうか。壮年期の大きなカメは体力があるから半冬眠になるのでしょうか。動向を静かに見守るしかないです。 そして冬の水苔の管理はどうすればよいのでしょうか。私が採取の時にいじったので弱っています。


11月9日再び水苔水槽へ

10月21日よりこの日11月10日まで、カメはひとまわり大きいプラケース横45x奥行35x高35に甲羅がかくれるぐらいの水を入れた中で過ごしました。ふんはしません。 眠ってばかりいますが、私がのぞくと起きてきて何やら催促をします。 天気のよい日は外の押入れケースで過ごしました。エサを与えても食べませんので、残ってふやけたエサは捨てねばなりません。1日1回水替えです。 ひとまわり水槽は大きくなっただけですが、水を入れると以前の横40x奥行20x高35より重たさを感じました。 小学生低学年の力持ち男子ならなんとか運べるぐらいの重さです。 さて、カメは水苔をピシャピシャいれる音で完全に起きてしまいました。犬も見にやってきました。水苔はその後採取しておらず、不足分だけ水の量も減らしましたので、 カメの足はすぐ底ににつき、まず溺死の心配はないです。水苔を入れ終わり観察しておりますと、犬は退屈してソファに戻ってしまいました。 目を覚まして落ち着かなかったカメは落ち着きを取り戻し、水にもぐったまま徘徊し、ときおり顔をあげて空気呼吸をします。居心地にいいところを探しているようです。 20分ぐらい様子を見て、その後30分程犬の散歩に出かけ戻った時はカメは潜っており、その日はもう出てきませんでした。



11月10日

昼間、犬はカチャカチャガシャガシャと台所のゴミ箱漁りをしました。そして私に見つかってドスンと尻餅をつきました。カメを見ると 「何事ぞ」と顔をのぞかしています。ゴミを片付け終わった後、カメもいつのまにか水苔に潜りました。



11月11日

この日はいっきに冷えました。カメは出てきません。冬眠に入ったのでしょう。



平成26年1月21日水苔の様子

ベランダに放置したままです。緑の部分もありますが、全体的に茶色くなり乾いた部分は白くなってしまいました。 せっかく2つに分けたのですから1つは家の中に入れれば良かったと後悔もしますが、自然下では寒さに晒されているはずだと考え、外に放り出したままにしました。 自然界では地中の発酵熱に頼っているのかも知れません。 水苔1月21日
 (写真)水苔2014.1.21撮影

大雪

大雪が降りました。水苔の運命は自然にまかせます。 水苔1月21日
 (写真)水苔2014.1.21撮影

水苔が我が家にやってきて、一年たちました。緑の部分がのこっていますので、盛り返しそうです。 水苔1月21日
 (写真)水苔2014.1.21撮影

6月

ベランダの照り返しで水がお湯状態になり、水をすくい出しました。発砲スチロールの下に木材を置いてベランダ床の熱が直接伝わらないようにしました。 水苔1月21日
 (写真)水苔2014.1.21撮影

緑の部分が少なくなり、枯れていきました。大雪の日にカバーをかけるか、家の中に入れれば良かったかもです。 暑い日のベランダの照り返しにも早く気がつけばよかったです。 水苔1月21日
 (写真)水苔2014.1.21撮影

9月

もう緑の部分がなく水苔は全滅したようです。 水苔1月21日
 (写真)水苔2014.1.21撮影

10月16日

10月上旬、カメは数粒ドライフードを食べていましたが、中旬になると食べなくなりました。(@@) 水苔1月21日
 (写真)水苔2014.1.21撮影

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